玄関ドアの素材の選び方

Takashi Sasaki Takashi Sasaki
百草HUT(週末住宅), こぢこぢ一級建築士事務所 こぢこぢ一級建築士事務所
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家の顔ともなる玄関扉ですが、デザイン面では外観と同じスタイルで全体として統一感がある扉でも、あるいはファサードのアクセントとして外壁のデザインと違うスタイルを選ぶこともできます。では、どんな素材を使ってそのデザインを作っていけばいいのでしょうか?そこで今回は、玄関ドアの素材の特徴とそのデザイン性を合わせて紹介していきます。それぞれの素材の特徴をしっかり把握して、その両方が一致するようなものを選んでいきましょう。

木製ドア

木製ドアの特性としては、断熱性能が高いことや結露の心配がほとんどいらないことがあげられます。反対にメンテナンスが必要となるので、雨や汚れ対策として定期的に塗料を塗り直しながら使っていくことになります。しかし、木製ドアの一番の特徴は何と言ってもその落ち着きのある素材感でしょう。こちらのこぢこぢ一級建築士事務所による週末住宅の玄関扉は、その木材の素材感が存分に感じられるナチュラルな家にぴったりの木製ドアです。

ガラスドア

建物全体の構成を工夫することで、玄関ドアをガラスして明るく開放的な玄関にすることもできます。ガラスは断熱性がウィークポイントとなりますが、ペアガラスなどにすれば問題ありませんし、他の素材ではつくりだせない明るさを玄関にもたらしてくれます。こちらの建築設計事務所SAI工房が手掛けた住宅は、2階がプライバシーを確保した家族の生活の場で、1階を地域に開かれた人々のコミュニケーションの場となっていて、ガラスの玄関扉はそれを象徴するようなデザインとなっています。

アルミ製ドア

アルミ製のドアは、デザインなどの種類が豊富で最も選ばれている素材の1つです。木製ドアのようなメンテナンスがほとんど必要ない反面、断熱性には不安が残ります。しかし、断熱材をドアの中に入れている断熱ドアがあるので、お住まいの地域の気候に合った断熱性能の玄関ドアを選びましょう。

スチールドア

頑丈なスチールドアであれば、損傷や劣化などの心配はありません。また、丈夫なスチールドアは防火性・遮音性・防犯性についても高い性能を発揮してくれます。都会の洗練された雰囲気を持つスチール製ドアは、そのデザイン性だけでなく安全性も兼ね備えていて、都会の住まいにはぴったりかもしれません。

「緑青風」玄関ドア

「緑青」とは、銅が酸化してできる青緑色の錆のことです。古くは日本でも神社やお寺の屋根材を中心に建築材として使われてきました。実は、この緑青という錆は銅板の表面に皮膜をつくるので、銅板の内部は腐食しないような保護皮膜となっています。これと同じようなもので建築材料などとして使われるコールテン鋼があります。こちらの玄関ドアは、その緑青をイメージしたパターン塗装で仕上げられています。ドアを開けた時に、扉にあたる光の変化によって様々な表情を見せる扉となり、隠れ家BARに入るようなインパクトを狙っています。

ガルバリウム鋼板の門扉

玄関ドアと門扉を一緒に考えることで、玄関ドアの選び方も自由になります。こちらのアーキシップス古前建築設計事務所が手掛けた住宅は、ガルバリウム鋼板の塀と門扉で囲まれていて防犯性やプライバシーの確保がその塀と門扉でなされています。それにより、内側の玄関ドアはガラスなどを使って明るく開放的な玄関を実現することができます。ガルバリウム鋼板は、防サビに優れていると同時に、高い耐熱性や耐久性を兼ね備えた素材で、薄い金属板のため加工性も高く外装材に使われるものです。門扉と塀や外壁などと合わせて、すっきりとしたモダンな外観に仕上げてみてはいかがでしょうか?

【扉については、こちらの記事でも紹介しています】

※ アームストッパーからヒンジまで。扉の各部名称まとめ

※ 扉の素材の種類とそれぞれの特徴

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