パンデミックの影響を受けたあと、今までの社会に戻すのではなく地球温暖化対策に繋がるグリーン・リカバリーが唱えられています。それとリンクするかのように、インテリアのトレンドも、「癒し・自然・オーガニック」を感じさせるラスティックインテリアが注目されています。さて、このラスティックインテリアとは、「飾り気ない・素朴さ・田舎らしさ」を意味します。今回は、この近年注目されているおしゃれなラスティックインテリアをご紹介していきながら、このインテリアスタイルのつくり方のポイントを見ていきましょう。
ラスティックインテリアを特に印象付ける素材は、木材です。 木目の荒い素材や経年を感じさせる流木など、オーガニックで力強い木の質感をそのまま感じられる木材は、ラスティックインテリアに欠かせません。壁や床、ベッドフレームなど視線に入り易い場所に、ふんだんに木材を取り入れてみましょう。
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経年変化でペイントが剥がれ落ちたかのようなデザインの床が特徴的なお部屋。まさに自然と時の経過を感じられるような雰囲気はラスティックインテリアのポイントです。ちょっと古めかしくてオシャレなシャビーシックとも相性の良いスタイルです。
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美しく整えられた木材でつくるナチュラルインテリアよりも、より自然的で素朴な印象のラスティックスタイルには、粗削りな梁や質感のあるレンガ素材が内装インテリアにはぴったりです。古びた風合い感があるヨーロッパの住まいや古い納屋などをイメージさせるように室内をアレンジしてみましょう。
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ラスティックインテリアは、一般的に赤、茶色などの色調でまとめられます。内装カラーは、素材そのままの色や風合いを活かしペイントしないのがおススメです。でもそのままでは少し重たすぎる印象になることも。その場合は、こちらの様に軽やかな白いカーテンやテキスタイルの素材感を加えて、視線の抜けをつくり柔らかさをプラスしてみましょう。
モダンでインダストリアルなインテリアに、ラスティックインテリアは好相性です。もともと武骨さや工業的と自然素材の組み合わせでアレンジされるインダストリアルスタイルには、アクセントにラスティな家具や小物をあわせてみましょう。
現代的なインダストリアルスタイルとラスティックスタイルを組み合わせた雰囲気が魅力の住まい。素朴で味わいのあるレンガ壁の質感に、ヴィンテージ感のある家具やドアなどをあわせると、自然に鉄骨やインダストリアルなランプの黒がアクセントとして空間を引き締めます。
こちらは古い天井梁や漆喰壁の素材自体がインテリアとなって空間の雰囲気をつくります。中央に配置された薪ストーブはラスティックインテリアとの相性抜群のアイテムです。こちらは天井吊りの曲線薪ストーブを選び、空間に現代的な雰囲気、新しさ、モダンさといった要素を与えています。
ラスティックインテリアの色調は、アースカラーやナチュラルカラーなどの優しさのある落ち着いた色味です。こちらは、機能性と温かみを両立できるラスティックモダンなキッチン。内装素材のやわらかい色調は、オーガニックさや自然などを感じさせてくれます。
こちらの住まいの内装は、エイジング塗装で仕上げた壁や天井がヴィンテージ感のある空間をつくります。古材やエイジング加工された様々な色や質感の木が組み合わされており、アンティーク感ある家具や建具と一体化するように造作されています。住まい手のこだわりとセンスが感じられる空間ですね!
ラスティックインテリアでは、アイボリーやミルクティーのような優しい色合いと古い木の味わいのある質感が調和する住空間は温かい印象になります。一方、薄めトーンの合板などは、無骨で飾らない雰囲気を演出したいときに最適です。あなた好みの合板を選んでみましょう。合板独自の木目や質感は壁紙のような効果を生みつつ、お部屋に暖かみとリラックスできる空気感をもたらしてくれます。