ふすまのデザインまとめ集

Takashi Sasaki Takashi Sasaki
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ふすまのデザインと言うと、白やベージュを基調としたシンプルなデザインを一番に思い浮かべると思います。しかし、その白の中にも微妙な柄や素材の違いによって部屋の印象ががらりと変わりますし、他にも独特なものであったり、明るくポップで現代的なデザインのものも見られます。そこで今回は、ふすまのデザインについてまとめて紹介していきたいと思います。ここから和室のデザインの幅を広げていき、住まいにぴったりのおしゃれな和室をつくっていきましょう!

ふすまと和紙

ふすまにはよく使われる和紙ですが、その和紙の種類は豊富で、きっと好みの柄や色味が見つかるでしょうし、和室全体としての雰囲気もまとまりのあるものにしてくれます。こちらの住まいでは、畳に市松半畳を取り入れ、ふすまにもその方形のデザインに合わせて美濃和紙が使われています。ふすまのデザインを考える際は、是非このように、床などの他の部分との兼ね合いも考慮しながら、和室全体として調和のとれたデザインとしていきましょう。

唐紙(からかみ)

唐紙(からかみ)とは、唐の時代の中国から伝わってきた美術紙のことで、胡粉や花崗岩の結晶の粉である雲母を使いながら様々な美しい文様が描かれるふすま紙の1つです。雲母は光を柔らかく反射して、それ自体が光っているような独特の繊細なデザインとなります。こちらの住まいでは、丸みのある床の間や、太鼓張りの大きな障子、そして唐紙の襖といった要素が、柔らかな照明によって様々な陰影を生み出す美しい和室にデザインされています。

写真:芥子富吉

京からかみ・江戸からかみ

唐紙には、主に京からかみと江戸からかみの2つの種類があります。当時の京都と江戸という発祥地の違いだけでなく、その素材やデザインの特徴も異なるので、手で直接触れてみたり、家での実際の見え方を専門家に説明してもらってみて下さい。こちらの住まいでは、京からかみを取り入れながら、床柱には赤松、地板は肥松、そして網代天井と、それぞれにこだわりの素材やデザインを選びつつ、全体として素朴でシンプルな雰囲気の中、京からかみのデザインがうまくワンポイントとなって全体に彩りを与えています。

写真:母倉知樹

ふすまの色

ふすまの色としては白やベージュが一般的ですが、それは天井や床など、他の要素との兼ね合いで様々な色を選ぶことができます。こちらの住まいでは、古民家スタイルにリノベーションする中で、床や天井、そして柱などに黒い落ち着きのある色を用いながら、漆喰の壁と襖には鮮やかな朱色を使い、暖かみのある雰囲気をつくり出しています。無地の朱色の襖ではなく、その中にひらひらと舞う蝶々が金色で描かれていることで、単調となりがちな襖にリズムと動きももたらしています。

ポップな柄のふすま

これまで見てきたものは、伝統的な文様や雰囲気を持つふすまのデザインでしたが、現在の住宅の主流である洋風のインテリアに合うように、純和風ではないカジュアルでポップな雰囲気の和室にしたい方もいらっしゃるでしょう。そうした時には、こちらの住まいのように、和室となる箱の外側には水色の壁紙と使い、内側のふすまには同じ柄で色の白いものを使うことで、内の和風の雰囲気と外の洋風の雰囲気がうまく調和しながらも、1つの和室としての良さもきちんと保たれています。

写真:フルタヨウコ

自分好みにアレンジ

もしふすまのデザインとしてイメージするものがすでにあれば、それをもとに建築家と相談しながら、周りの畳や天井や障子のデザインを合わせていくことで、自分好みの和室デザインをつくり出すことができるでしょう。こちらの住まいでは、濃い赤と青の市松模様の襖に合わせて、天井と床にも方形のデザインを取り入れています。さらに、雪見障子の反対側の壁には柄のあるグレーの壁紙で陰影を生み出し、全体として調和のとれた和室空間をつくり出しています。

和室については、こちらの記事でも紹介しています。

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