故郷を感じるシンプルな切妻屋根の家

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遠くを見る家~中津 6つの庭をもつ住まい~, 山道勉建築 山道勉建築 İskandinav Evler Ahşap Ahşap rengi
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安心感のある、心から落ち着ける場所は何処ですか?それはきっと家族の居る「家」かもしれませんよね。時代や家族の構成、生活環境によって「家」の価値や住まい方は様々ですが、家族や町、人のふれあいに満ちた「故郷」を感じられるような居場所があったら、後世に残して行きたいものですよね。そこで今回ご紹介したいのは、祖父母の土地と家を引き継いだご家族の新たに建て替えた住まいです。山道勉建築が提案したこちらの住まい、ご先祖様から馴染みのある土地と建物をバランスよく丁寧な計画によって再構築されました。お施主さんの思い、「家は、家族の”ふるさと”であると思っています」という言葉の通り、新しいものと古いものが活きた温かみのある快適な住空間が生まれました。

自然の中に建つ南面外観

敷地は大分県中津市にある自然に囲まれた静かな場所。築60年程経った以前の建物を切り離し、新たに建て替えられた母屋は平屋建て切妻屋根のシンプルな外観です。均等に並ぶ三つのヴォリュームは印象的なデザイン。その土地の景観に馴染むような無理のない外観は心地よさを感じます。目の前に広がる小さな畑や、背面の大きな大木は新たな建物のバランスとピッタリはまるパズルの様です。たっぷりとした庇の下、縁側に座ってのんびり過ごしたくなるような気分にさせてくれます。

軒の深いスッキリした玄関廻り

以前のままの納屋の横を通ってアプローチする母屋玄関ポーチ。ざっくりとした大きな切り妻屋根の庇は玄関廻りをすっぽりと覆う程。シンプルに素材を感じるような玄関ファサードは引き戸の木製建具がしっくり収まっています。妻側玄関は大きな外壁面の余白からは、どことなくどっしりとした安心感を感じます。玄関灯に明りが灯ればより一層雰囲気のある温かな趣になりそうです。

木の香りに包まれるリビング・ダイニング

庭を眺めるリビング・ダイニング空間です。室内の用途に合わせたヴォリュームかのように、外観から見えた三つのリズムが連なります。室内での過ごし方を基準としたスケールで生まれた三つの空間は開口部の寸法も建具も丁寧に計画されました。木板フローリングや木格子の建具、天井構造現わしなど、木の質感を随所で感じる事が出来ます。仄かに香る木のにおいを楽しむことができます。

何気ない食事を楽しむダイニング

木素材が柔らかい雰囲気を作るダイニングスペース。キッチン廻りも木の素材が楽しめる統一感のあるデザイン。天井から下がる一つのダイニングライトは小さいながらも空間にキリッと映えています。キッチンで家事をしながらもダイニングで語らう家族の声が届き、会話の弾む空間です。奥まった通路にも開放感あるトップライト。自然光を効果的に取りこむ快適な空間です。

古材が活きる和室

白い壁に包まれる静かな和室。仏間や床の間の廻りを構成するのは以前の建物からの古材を使用しています。随所に散らばるトーンの違う木材は一見気づかなそうだけれど、築くと印象的な空間に変化するような面白みのある空間です。ちょっと低めの開口に雪見障子からみる昔ながらの納屋は座って過ごす和室にはゆったりとした雰囲気を味わえます。これからも引き継いでいくであろう土地に新たな記憶と変らない眺めを楽しむことができます。

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