専用バスルーム付きの寝室はホテルや欧米の住宅でよく見られますが、日本ではまだまだ一般的ではありません。しかし、主寝室に専用シャワーやトイレを設けることはメリットも多くあります。
ひとつの空間をベッドルームとバスルームに分けるにはガラスの壁やスライドドア、腰高の壁、スキップフロアなどさまざまな選択肢があります。寝室内に専用バスルームを設ける方法をいくつか紹介します。
バスルーム付き寝室のトレンドのひとつが、物理的には分離されていても視覚的には接続されているデザインです。シャワーエリアはガラスのパーテーションで、トイレは磨りガラスのスライドドアで仕切られています。スペースの広がりを損なわず、かつガラスの輝きでモダン&ラグジュアリーに見せることができます。
こちらの寝室はベッドのヘッドボードが寝室とバスルームの仕切り壁を兼ねているデザイン。寝室側ではヘッドボードとして、バスルーム側では洗面シンクの壁として機能しています。天井の半分の高さの壁なので圧迫感がなく、部屋の広さや明るさを維持できます。
こちらは寝室とバスルームに加え、ドレスルームも併設されたデザインです。朝起きてシャワーを浴び、そのままドレスルームで着替えることができるので便利。半透明なガラスのスライドドアがプライバシーを確保しながら光を通し、空間の広がりや明るさを損ないません。ドレスルームへは他のドアからもアクセス可能。
こちらの寝室はバスルームとの境界にドアも仕切り壁もありません。しかし位置関係を工夫することでベッドとバスルームの間にワンクッション余白を作り、しかもベッドからはバスルームが見えないという上手なレイアウトです。
こちらはとても独創的で楽しいデザイン! なんと収納に見せかけたドアがバスルームへ続いているのです。まるでスパイ映画さながらの仕掛けです。でも収納付きドア
と考えればとても実用的かもしれませんね。
やっぱり憧れるのは正統派のホテル風インテリア。手前から寛ぎのソファエリア、鮮やかな赤が効いたベッドエリア、そしてバスルームと続きます。住宅の二階部分を全面的に使用可能なら、こんなふうに広々とした贅沢な寝室を作るのもいいかもしれません。
ベッドエリアは温かみのある木材フローリング、バスルームエリアはクラシカルなタイルの床と、床材を変化させることでゾーニングした寝室です。ポイントは洗面台を寝室側へ配置しつつも、タイルを延長して見た目はバスルーム側に所属させていること。洗面台は手を洗ったり鏡でチェックしたり何かと使う場所なので、寝室内にあるとバスルームまで行く手間が省けて便利です。