空間をズラして繋がる白くてモダンな家

Kanako.K Kanako.K
Omihachiman House, ALTS DESIGN OFFICE ALTS DESIGN OFFICE
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家族との繋がりを感じる住まいのパターンとして、一体化した空間や、スキップフロア、吹き抜けなどを通じて上下に空間を共有したりと実に様々です。しかし、そんな繋がりにも近すぎたり、離れすぎたり絶妙な距離感を保つのは難しいことかもしれません。そこで今回ご紹介するのは、例えばそんな距離感をコントロールできるような「何となく居心地いいな」という住空間の好事例になるかもしれません。ALTS DESIGN OFFICEが手掛けたこちらの住まい、人の元来の住まい方から見直し、シンプルな空間をズラしながら繋げていくような緩やかな住空間を提案。「真っ白な洞窟をイメージ」とさせる住空間は、繋がっているのに個人の空間を確保しているような何となく過ごしやすい空間なのかもしれません。

優しい白い外観

ちょっぴりゆとりのある敷地に真っ白でモダンな外観をもった本住宅。シンプルなキューブに片流れの三角形が乗っかったようなフォルムです。二方向からアプローチができる玄関はどちらからアクセスしても見た目はほぼ一緒ですね。柵や塀のない外溝ですが道路に面する一階部分は目立った開口はなく、比較的セキュリティー面にも安心できる計画かもしれません。

ワークスペース

空間が少しずつズレることによって、下階とも上階ともあいまいな空間が連続するワークスペース。真っ白な内装仕上げに空間の広がりを感じるシンプルな空間です。空間の隙間を埋めるような収納や作り付けカウンターは小さなスペースでも使い心地のいい居場所に。心地よい日の差すワークスペースはそんな明るさが連続する空間へと伝わっていくようです。

モダンな畳空間

小上がりのモダンな畳空間。白を基調とした空間にキリッと映える黒の畳はコントラストのきいたスタイリッシュさを感じます。空間を仕切るのは柔らかな白いカーテンで。人や風が通る度にゆったりと揺れるカーテンはダイレクトな繋がりを感じることなく気配を程よく知る丁度いい距離感に。夜にはカーテン越しにともる灯りがちょっぴり雰囲気のいい空間を演出してくれそうですね。

気配を感じる住空間

リビングルームで寛げば感じる人の気配。空間の中にわずかに覗く開口や隙間、ズレ。移動する家族の存在や、日差しの移ろい、緩やかな風を心地よく感じることができるはずです。吹き抜けの天井ともあって同時に開放感あるリビング空間に。

白い空間とスキップフロア

小上がりの床フロアに吹き抜けなどズレを少しづつ生み出しつなげる住空間。外部開口と直接繋がりのない空間でも至る所から繋がり伝わる明るさによって十分な採光を確保することができます。内装に合わせた白いダイニングテーブルや棚もしっくり落ち着くモダンな空間。「何となく居心地がいい」は緩やかな光と家族の繋がり、気配によって生み出されているのかもしれませんね。

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