土間を取り入れる前に知っておきたい基本知識

Takashi Sasaki Takashi Sasaki
八鹿の家, エイチ・アンド一級建築士事務所 H& Architects & Associates エイチ・アンド一級建築士事務所 H& Architects & Associates İskandinav Oturma Odası Ahşap Ahşap rengi
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土間は古くから日本の家屋に取り入られてきた空間であることから、どこかそれに古臭いという印象を持っている方もいらっしゃるでしょう。しかし、近年ではその魅力が再認識され、住まいに取り入れる方が増えています。それについてあまり馴染みがない方も少なくないと思いますので、今回は、土間を取り入れる前に知っておきたい基本知識を紹介していきたいと思います。

土間で様々なアクティビティが可能に

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土間について、まずはその魅力やメリットについて見ていきましょう。最初に挙げられるその魅力は、そこで様々なアクティビティが可能になることです。DIYの作業スペースや、バイクや自転車の手入れ、子どもの遊びスペースなど、そこでは幅広い使い方ができます。もちろん、屋外でも広い庭であれば、そうしたことは可能ですが、土間は家の中にあることから、雨など外の天候に関係なく、室内のように使っていくことができます。

土間と庭がつながる広がり

土間はそれだけで汚れても良い屋外のような使い方と屋根のある室内のような快適な空間という魅力を持っています。その土間に庭とのつながりを与えることで、より幅広い使い方ができるとともに、室内から土間、そして庭へとつながる開放的な広がりのある住まいにすることもできます。こちらの住まいのように、土間と庭を大きく開け放つことができる開口を設けることで、そのつながりもよりスムーズなものとなるでしょう。

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掃除しやすい工夫

土間には自転車やガーデニング用具など、外から様々な物を家の中に収納できる便利さがあります。同時に、そうした外の物が家の中に入ってくることで、汚れやすい場所でもあると言えます。しかし、土間はそのまま水で洗い流したり、ブラシで擦るなど掃除がしやすい場所です。そのためにも、水栓や排水設備をきちんと設けることで、汚れた床をより簡単にきれいにすることができる工夫も考えていくといいでしょう。

目的に合わせた広さ

先程も述べたように、土間には外の物を室内に収められるというメリットがあるため、土間の広さを大きく取って、収納スペースや作業スペースを広くしたいという方もいらっしゃるでしょう。もちろん、それも1つの方法ですが、あまり大きくしてしまうと、その分リビングや寝室といった住空間の広さが小さくなるということでもありますので、土間で何をするかということを明確にして、その目的に合わせた広さにしていくことが大切になるでしょう。

しっかりとした寒さ対策

冬場の土間は寒いという印象がある方も少なくないはずです。その造りや配置の仕方によっては、冬場に底冷えするような空間となってしまうのです。当然そのような寒さでは、土間の魅力が発揮されないので、しっかりとした寒さ対策を行っていきましょう。寒冷地でなければ、床にきちんと断熱材を入れることで十分な寒さ対策となりますし、床暖房を設置したり、開口部の断熱・気密性をしっかりと高めていくことも対策となります。

写真:RENOVESTATE

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※ 床暖房で住まいを暖める6つのメリット

玄関以外の取り入れ場所

土間は玄関に取り入れることが一般的だと思います。しかし、それは家の至るところに設置することが可能ですし、それによって部屋の利便性や過ごし方も変わってきます。例えば、キッチンに設置すれば、汚れやすい台所の床掃除が楽になりますし、こちらの住まいのように、リビングに取り入れれば、庭とのつながりも含めて、ゲストが来た際にそれぞれが過ごしやすい場所を見つけられるような住まいにすることもできます。土間の魅力をきちんと把握しながら、そうした魅力が上手く発揮され、あなたのライフスタイルに合った空間となるような取り入れ方を見つけてみて下さい。

【土間については、こちらの記事でも紹介しています】

※ 土間の魅力まとめ集 

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