手遅れになる前に！取り入れておきたい防犯対策まとめ

泥棒の侵入を防ぐために、建物の周囲を壁で囲むようにして外に対して閉じることは、防犯の１つの有効な手段となりえます。ただ壁で閉じるだけでは、息詰まるような住まいになってしまうので、そこに中庭を設けることで、家の中にいても非常に開放的に感じることができる住宅にすることができます。こちらの窪江建築設計事務所が手掛けた住宅では、正面にあるコンクリートの壁の裏側に中庭が設けられ、防犯性と開放的な住まいが表裏一体となっています。手前に設けられた広いスペースが、泥棒が嫌がるような見通しのいい場所となっていることも、防犯面では非常に効果的です。

敷地内が見えにくいような塀や草木で囲まれている家は、泥棒にとって身を隠すには格好の場所となってしまいます。そのため、敷地内に泥棒の隠れる場所がないような、見通しのいい庭や住宅周りにすると効果的です。こちらの土岐建築デザイン事務所が手掛けた住宅のように、完全に視線を遮断する柵ではなく、程良く視線が通る柵を用いたり、住宅の形も外に対してとても開かれた、いい意味でわかりやすい形を取り入れるといいでしょう。

近所とのつながりを強くする、つまり日頃から地域の人々とコミュニケーションをとっておくことで、不審者がうろつけないような住まい、そして地域となります。こちらの建築設計事務所SAI工房が手掛けた住宅は、クライアントの夫婦にとって地域の人々とのつながりや新たな人間関係を構築しやすいように、１階を地域に開放し、２階をプライベートな生活空間としています。こちらのガラスの引き戸は玄関扉ですが、それはこの住宅のオープンな雰囲気を象徴していると同時に、地域の人々との強いつながりと信頼関係を感じさせてくれます。

泥棒は自分の存在を出来るだけ消したいので、自分を照らすようなライトの光を嫌います。昼間は明るく太陽の光に照らされている場所でも、夜間になると真っ暗となり、そのような場所は泥棒にとっては格好の隠れ場所になってしまいます。夜にはライトを必ず灯したり、センサーライトで人の動きに反応して灯るものでも効果的です。また、長期の旅行などで自宅を空ける時でも、タイマー式のライトで毎日室内を灯していれば、効果的な防犯対策となります。

写真：FingerHaus GmbH

泥棒は存在を消すように、音を消して住宅内に侵入してきます。したがって、その上を歩くと音がなってしまうような砂利は、泥棒が嫌がるものの１つです。玄関先や庭に砂利を敷いておけば、効果的な防犯対策となります。踏んだ時に「ジャリジャリ」という音がより大きく鳴る防犯砂利もあるので、是非検討してみて下さい。

ガラス窓は最も泥棒に侵入されやすい経路となりますが、すべての窓を壁にしてしまうと暗く自然の風も通らない、あまり快適とは言えない住宅になってしまいます。そこでおすすめしたいのが、光は透過しながら非常に防犯性が高い壁となるガラスブロックです。ガラスブロックは非常に頑丈なだけでなく、室内から見られているかどうかもわからないような泥棒が最も嫌がるような素材なので、防犯性と明るい家を同時に実現するには最適です。こちらの住宅のように、外観としてもとても美しい光輝く住まいにしてくれます。