生まれ変わる長屋!古くて新しいお洒落な空き家リノベーション

K.Yokoyama K.Yokoyama
生野区 の長屋 - Row house of Ikunoku, 林泰介建築研究所 林泰介建築研究所 Eklektik Evler
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昔からある住宅地の古くなった家をモダンに再生する空き家リノベーションが注目されつつある今日この頃ですが、まだまだ需要と供給のバランスがうまくいっていないのが現状です。今回ご紹介するのは、大阪の下町に残っていた2軒の長屋をリノベーションして、お洒落でクリエイティブに生まれ変わった住まいです。ノスタルジックな雰囲気とモダンが組み合わさったこの個性的な住宅を手掛けたのは、大阪を拠点に活動する林泰介建築研究所です。今後もますます注目されることが予想される長屋のリノベーションですが、この住まいは一体どんな様子になっているのでしょうか? さっそく詳しく見て行きましょう!

撮影:すぎのk

2つの長屋を一つにするリノベーション

住まいのロケーションは大阪の下町。古い木造住宅が密集する地域で、今もなお長屋住宅が多く残されている中にこの家はあります。今回のプロジェクトは、同じ持ち主による2軒の長屋をリノベーションによって一軒の住まいにまとめるという発想。一方は改装し強度を持たせ、もう一方の改装しない側を支えるというコンセプトで、一つの長屋はあえてそのままの姿を生かして作られています。昔の良さを残しつつもバラックの使われた外壁がとても個性的となっている外観。かえってそれがお洒落に見えるのが不思議で、かつ魅力的です。木造2階建て、高さ3.5mの玄関扉が目を引くモダンな長屋住宅です。

これからを考える下町長屋の空き家リノベーション

こちらは住まい周辺の街並みです。近頃、下町の長屋は徐々に解体され建て替えられたり、残念ながら空き家も多くなってきているそう。本来なら下町は交通の便が良く物価も安いので若い世代の住む町として活気があふれてもいいはずです。この長屋リノベーションのプロジェクトは、古いものを壊してゼロから新しく建てるのではなく、もともとある下町の姿を生かしつつ新しい魅力を伝えていくためにも、今後注目されていくのではないでしょうか。

室内はナチュラルモダンな空間

扉を開けて1階に広がるのはモダンな空間。壁の片側一面は造り付けの大きな本棚となっており、本や資料類、飾り棚としてなど思い思いの使い方が出来て便利です。部屋の中央にアイランド型キッチンと長いテーブルを置いています。白を基調としたナチュラルモダンなこの部屋は、住まいがもともと長屋ということを忘れてしまいそうですね。若い人も好んで暮らしそうな、お洒落でモダンなリノベーションとなっています。

グリーンで癒される空間

こちらはキッチン側から1階玄関側を見た様子です。壁に使われているバラックは半透明となっているので、外部からの光は通しますが、住まい手のプライバシーはしっかりと守られています。玄関周辺は土で植栽されていますが、玄関部分の天井は吹き抜けとなっているので木がどんどん育っていったとしても、問題はなさそうです。室内に木が生えていたり所々にグリーンがあることで、気分も癒されて居心地がいい空間となりました。

住まいの一角を効率的に利用

1階の奥にある階段部分の様子です。この部分だけ見ても古い長屋をリノベーションしたとは思えないような、モダンな住まいの雰囲気ですね。階段下にちょっとしたワークスペースを設けており、空間を効率よく利用していることがよく分かります。階段は明るい色味の板からなるとてもシンプルな作り。隙間から空気や光が伝わり2階と1階の気配をつなげています。

くつろぎの2階空間

こちらは2階スペースの様子。くつろぎのためのワンルーム空間となっています。窓の向こうは玄関の吹き抜け部分に当たり、このように窓を開けておけば、明るさと共に1階や外の気配を感じることが出来ます。窓を閉めればプライベートな空間が出来上がり、ゆっくりベッドで休んだり、誰にも邪魔されずにリラックスする時間を過ごしたり、思い思いの時間を楽しめます。

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